値の読み方¶
収録製品データと配布データでは、値がない理由に応じて、項目の省略、null、空配列、falseを使い分けます。
条件によって変わる数値、レンズFull版からレンズLight版へ残す値、URLの記録先にも、それぞれ規則があります。
掲載しているJSONは実際のファイルから説明に必要な部分を抜き出したものです。 配列を含む例では、一部の要素だけを掲載している場合があります。
値の状態¶
項目の省略、null、空配列、falseには、それぞれ異なる意味があります。
| 表現 | 意味 | 例 |
|---|---|---|
| 項目を省略 | その製品の構造には適用されない | productTypeがlensの製品にはteleconverterブロックを記録しない |
null |
項目は適用されるが、採用できる公開情報では値を確認できない | 根拠となる公開情報で型番を確認できないためmodelNumberOptionsがnull |
[] |
一覧を確認し、該当する要素がない | 機構を持たないことを確認したためmechanismsが空配列 |
false |
否定の事実を確認済み | 変換光学系を持たないためconversionOptics.presentがfalse |
officialDesignations: []は販売中を意味しません
lifecycle.officialDesignations: []は、確認した公式な状態表記が0件であることを示します。
現在販売中、在庫あり、入手可能であることは意味しません。
NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S IIのproductTypeはlensです。
この製品にはlensブロックを記録し、対象外となるteleconverterとpinholeブロックは記録しません。
identity.modelNumberOptionsのnullは、根拠となる公開情報で型番を確認できないことを表します。
参照元:data/records/lenses/nikkor/nikkor-z-24-to-70mm-f2p8-s-ii.json
状態を表す特別な文字列は使いません
不明、該当なし、要素なしを表すセンチネル値として、"unknown"、"none"、"not-applicable"などの文字列は使いません。
四つの状態を分けることで、値を確認できない場合と、確認した結果が空または否定だった場合を判別できます。
数値と条件¶
焦点距離によって変わる最短撮影距離のように、数値が特定の条件と結び付く場合があります。
NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S IIでは、distanceMと、その値が当てはまる焦点距離を同じ要素に記録しています。
参照元:data/records/lenses/nikkor/nikkor-z-24-to-70mm-f2p8-s-ii.json
{
"lens": {
"focus": {
"minimumFocusDistances": [
{
"distanceM": 0.24,
"conditions": {
"focalLength": {
"kind": "point",
"millimeters": 24
}
}
},
{
"distanceM": 0.33,
"conditions": {
"focalLength": {
"kind": "point",
"millimeters": 70
}
}
}
]
}
}
}
この例では、0.24 mは焦点距離24 mm、0.33 mは焦点距離70 mmでの最短撮影距離です。 公開された値は、丸めたり平均したりせず、条件と組み合わせたまま保持します。 複数の値から代表値や範囲を新たに作ることもありません。
ただし、度分表記や1:nの比率表記をスキーマの単一の10進数へ正規化する場合は、変換結果を小数第6位に丸めます。
JSON数値の末尾の0は省略し、元の表記を公表時の精度で復元できるようにします。
質量は公式のg表記を優先し、公表された小数値も保持します。g表記がなくozやlbから換算する場合は、1 oz = 28.349523125 g、1 lb = 453.59237 gで換算し、最も近い整数gへ四捨五入します。換算による丸めを示すためapproximate: trueとし、元の値・単位と換算方法を調査記録に残します。このフラグはメーカーが公表した許容差を意味しません。製品質量と梱包・配送質量は区別します。
公式名称の記録¶
officialNameには、メーカーまたはブランドが安定して使う名称を記録します。
公式の用語集、技術紹介、仕様表のラベル、製品ページの見出し、バッジ、操作部の印字を優先し、文章中の大文字表記だけで名称と判断しません。
文章中にしか現れない一般的な説明は名称として記録しません。
正規化したtypeやtypesと同じ分類を表していても、安定して公表される技術名称は残します。typeやtypesはブランドをまたいで共通に使う分類を表し、officialNameはメーカーの呼称を保持します。
操作部では、typeを言い換えるだけの一般的な部品名は省略し、製品固有の意味を加える公式ラベルを記録します。
同等の公式英語ページがある場合は英語の呼称を使い、ない場合は訳語を作らず公表された呼称を保持します。
名称はブランドと項目の組み合わせごとに扱い、異なるブランドの同じ語を同じ技術とみなしません。
同じブランド・項目内では、大文字と小文字、空白、句読点、単数形と複数形、一般的な接尾語だけの違いを別名とせず、最も明確で安定した公式表記に揃えます。
公式情報で一貫した名称を確認できなければ、名称は省略します。
®や™は名称の一部ではないため除きますが、T*のアスタリスクなど呼称自体に含まれる記号は残します。
レンズFull版とレンズLight版¶
レンズLight版は、レンズFull版にある値の一部を残した配布データです。 レンズLight版だけの値を追加したり、複数の値から新しい値を計算したりしません。
NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S IIのfocusを比較すると、レンズFull版には焦点距離ごとの測定値がすべて含まれています。
レンズLight版には、最短撮影距離が最小になる要素と、最大撮影倍率が最大になる要素だけを残しています。
参照元:dist/z-mount-lenses.full.json
{
"id": "nikkor-z-24-to-70mm-f2p8-s-ii",
"lens": {
"focus": {
"minimumFocusDistances": [
{
"distanceM": 0.24,
"conditions": {
"focalLength": {
"kind": "point",
"millimeters": 24
}
}
},
{
"distanceM": 0.24,
"conditions": {
"focalLength": {
"kind": "point",
"millimeters": 28
}
}
},
{
"distanceM": 0.27,
"conditions": {
"focalLength": {
"kind": "point",
"millimeters": 35
}
}
},
{
"distanceM": 0.3,
"conditions": {
"focalLength": {
"kind": "point",
"millimeters": 50
}
}
},
{
"distanceM": 0.33,
"conditions": {
"focalLength": {
"kind": "point",
"millimeters": 70
}
}
}
],
"reproductionMagnifications": [
{
"kind": "maximum",
"value": 0.21,
"conditions": {
"focalLength": {
"kind": "point",
"millimeters": 24
}
}
},
{
"kind": "maximum",
"value": 0.32,
"conditions": {
"focalLength": {
"kind": "point",
"millimeters": 70
}
}
}
]
}
}
}
参照元:dist/z-mount-lenses.light.json
{
"id": "nikkor-z-24-to-70mm-f2p8-s-ii",
"lens": {
"focus": {
"minimumFocusDistances": [
{
"distanceM": 0.24,
"conditions": {
"focalLength": {
"kind": "point",
"millimeters": 24
}
}
},
{
"distanceM": 0.24,
"conditions": {
"focalLength": {
"kind": "point",
"millimeters": 28
}
}
}
],
"reproductionMagnifications": [
{
"kind": "maximum",
"value": 0.32,
"conditions": {
"focalLength": {
"kind": "point",
"millimeters": 70
}
}
}
]
}
}
}
最短撮影距離の0.24 mは、焦点距離24 mmと28 mmの二つの条件で同じため、どちらの要素もレンズLight版に残ります。
最大撮影倍率は、最も大きい0.32の要素が残ります。
この絞り込みはminimumFocusDistancesとreproductionMagnificationsに限られます。
この二つ以外の配列をレンズLight版に残す場合は、レンズFull版と同じ順序と要素数を保ちます。
ただし、配列内の各要素から一部の項目を省略する場合があります。
URLと情報源¶
製品ページと、仕様確認に使った資料では、記録する場所が異なります。
officialProductPagesには、その製品自体を紹介する公式のメインページを記録します。
次の例では、日本向けの公式製品ページと、地域、言語、公開元を一緒に保持しています。
参照元:data/records/lenses/nikkor/nikkor-z-24-to-70mm-f2p8-s-ii.json
調査結果データのsourcesには、製品ページに加え、マニュアル、仕様書、発表、サポートページなど、判断や仕様確認に使った情報源を記録します。
参照元:research/results/lenses/nikkor/nikkor-z-24-to-70mm-f2p8-s-ii.json
{
"sources": [
{
"url": "https://nij.nikon.com/products/lineup/nikkor/zmount/nikkor_z_24-70mm_f28_s_2/",
"publisherRelationship": "manufacturer-or-brand",
"sourceType": "product-page",
"checked": [
"identity",
"mount",
"physical.dimensionMeasurements",
"physical.weightMeasurements",
"physical.filterInterfaces",
"lens.focalLength",
"lens.aperture",
"lens.coverage",
"lens.opticalConstruction",
"lens.focus"
]
},
{
"url": "https://download.nikonimglib.com/archive7/NpSBN00JyCGA07ITCA437TDmBL05/Z24-70_2.8SIIRG_(En)01.pdf",
"publisherRelationship": "manufacturer-or-brand",
"sourceType": "manual",
"checked": [
"controls",
"accessories",
"lens.focus",
"lens.stabilization"
]
}
]
}
該当する公式製品ページが残っていない場合は、officialProductPagesを空配列にし、代わりに使った根拠を調査結果データのsourcesに残します。
URLからは追跡用のパラメーターとページ内位置を示すフラグメントを除き、同じURLを重複して記録しません。
関連ページ¶
- データモデル:調査結果データ、収録製品データ、配布データの関係
- レンズと関連光学製品のフィールドリファレンス:製品情報を記録する場所
- マウントアダプターのフィールドリファレンス:マウントアダプターの製品情報を記録する場所
- 製品ごとの調査結果:収録判断と情報源の記録方法
- JSON Schemaリファレンス:型、必須項目、許可される値